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~「見るだけノート」シリーズからの学び~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 購入した「見るだけノート」一覧
購入した「見るだけノート」一覧

 

 

最後の学生生活が終わってからちょうど10年経ちます。私は保育園から地元新宿区立の小学校、中学校を卒業。私立の高校普通科から東京理科大学へ。社会人経験を経て各種専門学校を卒業しました。最後の学校は(旧)東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科の2年間でした。2012年4月~2014年3月まで在学していました。大学を卒業してから専門学校をトータル4つも通ったので学生でいた時間が長い人生です。学生である以上、試験は必ずあるもので座学、実技含めて試験勉強、試験対策と向き合う期間が長かったです。また今の自営業になってからが一番続いている仕事になっています。大学新卒で就職した企業も、国家資格を取得して就職した職場も10年も続いていません。教員養成科を卒業してもう勉強はしなくていいという気持ちが最初はありましたが、学校の勉強とは違う勉強(というより学び)はずっと続いています。むしろそれが自営業には大切でした。

 

現在の仕事に関わる学校での勉強として旧東京整体医学院、旧東京医療専門学校鍼灸マッサージ科、同柔道整復科、同鍼灸マッサージ教員養成科と学校に通いほぼ毎日勉強していました。次の学校に進学する間にフルタイムで仕事をする期間を挟んでいますが。本業に関する勉強はかなりしてきたと自負しています。特に最後の鍼灸マッサージ教員養成科では毎日質の高い授業でセミナーを受けている感覚にもなりました。私があまり外部の勉強会やセミナーを受講しないは教員養成科での2年間が大きくてだいたい気になることはここで学んだという感覚があるからです。術者としての勉強は一段落終えたと考えていて、2014年3月からは経営に関わる勉強をすることになっていきます。会計のこと、経理のこと、税のこと。マーケティング、法律、経営戦略。心理、広告手法、テクノロジー。経済、世界情勢、トレンド。それまで関りが薄かった分野も学ばないといけませんでした。独立開業するということは誰も指示する人はいないため、自ら仕事を生み出さないといけません。本業の臨床は十分に学んできたのでそこに繋げるための仕事が大切でした。同時に運営を継続するための仕事も。

学生ではなくなったら自ら学ぶ姿勢が必要になりました。先生がプリントを渡してくれることも、学校が指定の教科書を買うように指示することもなくなります。インターネットでもかなり調べることができますが、やはり製本された書籍が大切です。特に2014年4月から3年間栃木県の大学病院で週1日勤務していた際に、片道2時間半の通勤時間を読書にあてていました。ビジネス全般に必要と思われる本を新宿の本屋で購入して読む日々でした。

 

そのときに出会ったのが「見るだけノート」シリーズです。これまで何度も触れてきた宝島社が出しているビジネス書籍。各巻ジャンルが決まっていてそれに“見るだけノート”がついたタイトルになっています。各テーマにそって大きなイラストと2ページごとにまとめた構成。各ジャンルの入門書という位置づけとして重宝してきました。「見るだけノート」で用語の説明、そのジャンルの概要をある程度理解し、更に深い知識のある専門書を手に取るという感じ。書店にあればどんなタイトルでも取り敢えず「見るだけノート」が買っているという時期もありました。中にはなぜこんなジャンルの「見るだけノート」を買ってしまったのだろう?と疑問と後悔が沸き上がったこともありました。購入した「見るだけノート」は表紙をスキャンして画像データとして残しておきます(残さなかったものあるので全てではありません)。現時点で最後に買った「新装 会計学 見るだけノート」。それを機に画像データとして残っている「見るだけノート」を調べたら22冊になっていました。他のビジネス書籍もそうですが、2度読んで手元に残しておく必要がないなと感じた本は売ってしまいます。また気になったことはテキストに打ち込んでおきますし、ブログにするようにしています。臨床関連の専門書と違って無理に保存しておくことはしません。場所もとりますので。

 

これまで読んできた「見るだけノート」シリーズの一覧を眺めていると、この10年間で色々な学びがあったと思いました。あじさい鍼灸マッサージ治療院は開院10周年を迎えたこともあり、特に印象深かった「見るだけノート」を振り返ってみます。

 

まず印象に残っているのが「行動経済学 見るだけノート」。本書を読んだのが2018年。この頃は行動経済学という用語自体あまり知らなかったです。テレビ東京系のビジネス番組で“魔法”と称された新しい概念。人間は完璧で常に合理的な行動をするという前提に立った古典的経済学に対して、人はときに不条理な感情に任せた行動をとってしまうという真理に立脚した行動経済学。言われてみれば確かにと納得することばかり。ナッジ(Nudge)理論は革命的でした。他にサンクコスト(Sunk Cost)ヒューリスティック(heuristic)といったネーミングされた概念を知ることで頭が整理されて他人に説明しやすくなります。何となく知っていた、分かっていたという人間行動を言語化できました。本書を読みながら私の業界ではどのような事例に当てはめることができるだろうとかと比べながら読んだものでした。

 

続いて「ビジネスモデル 見るだけノート」。本書を読んだのが2019年3月。それよりも前からビジネスモデルというものをよく考えていました。あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師になり東京都北区で働きだした頃からです。そこでは現場責任者、経営側に立つ役職になったため、ただ働いていればよいという環境ではなくなりました。ピーター・ドラッガーの本を読み、経営セミナーにも参加することに。そして整骨院の保険請求というビジネスモデルに疑問を抱くようになっていました。どんなビジネスモデルがあれば良いのか。模索するようになっていました。その後『マンガ ビジネスモデル全史』を読んで各時代、世界のビジネスモデルを何となく知ります。結局開業というのは自らビジネスモデルを構築することでもあるわけです。この「ビジネスモデル 見るだけノート」ではシチュエーションごとにビジネスモデルを分類し成功を収めたものというよりこれから規模が拡大していくやり方に注目した内容でした。当然ながら読みながら自分自身に当てはめてどうしたら良いのかを考えました。この時点(2019年当初)では最新だったやり方も今では至極普通のことになっているモデルも紹介されています。そしてこの1年後に新型コロナウィルス流行により、新たなビジネスモデルを構築する必要に、日本も世界も、迫られることになるとは予想だししませんでした。コロナ禍により廃業、閉業した店舗、企業はあまたあります。ビジネスモデルについて考え続けることはずっと続くことでしょう。

 

最後に振り返るのが「コトラーのマーケティング 見るだけノート」です。経営関連の仕事に就いていればマーケティングは絶対に耳にする、関わることだと思います。企業にはマーケティング担当や部署がだいたいあるのではないでしょうか。個人治療院でも規模の差はあれマーケティングは必要不可欠です。そのマーケティングにおける偉人といえばフィリップ・コトラー(Philip Kotler)。彼のマーケティングに関する理論をまとめたのが本書です。コトラーはたくさんの著書を世に出し、今なお研究中です。全体像を要約して解説してくれる本書は「見るだけノート」シリーズの神髄のような気がします。この本は手放さず残しております。コトラーはマーケティングをマーケティング1.0からマーケティング4.0と変化しているとしています。そして各フェーズで様々な理論が生まれたと。4P分析STP分析3iモデル5Aモデルなど。時代背景に合わせてマーケティングは進化して変容していく。その都度分析方法やモデルが構築されていく。その柔軟性が齢90歳を超えてもなお現役である所以なのでしょう。日本で言えばアフターコロナという時代に円安、オーバーツーリズム、物価高、少子化といった状況から新たなマーケティング理論が生まれていく、自然発生するかもしれません。いや、することでしょう。本書を読んだのはコロナ禍の2021年でした。それから3年間でも大きく状況は変化しました。コトラー関連の本は他にも読んでいますが時系列でよくまとめられた一冊でした。

 

たくさんの学びを得てきた「見るだけノート」シリーズ。触れませんでしたがコトラーと並ぶ偉人、ピーター・ドラッガー関連も2冊あります。メタバース、Chat GPT、5Gといった最新情報。世界史や話し方などにも手をとっていたことを思い出しました。学生ではなくなると自ら行動しないと学ぶ機会はなくなります。これからも機会をみて「見るだけノート」シリーズを読んで勉強していきます。

 

甲野 功

 

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