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~マンガのビジネス書籍からの学び~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 読んだマンガのビジネス書籍一覧
読んできたマンガのビジネス書籍一覧

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開院して丸10年が経過しました。この10年はビジネス関連の書籍をたくさん読んだともいえます。それまでに専門学校で民間療法をはじめ、鍼灸マッサージ科であん摩マッサージ指圧、鍼灸の技術・知識を、柔道整復科で柔道整復のそれを、鍼灸マッサージ教員養成科では更に深い技術と知識を学びました。独立開業する際には専門知識に加えて経営関連の勉強が必要でした。その勉強をいきなり始めたというわけではありません。柔道整復科に通いながらも経営やマネージャーとしての勉強を当時の職場で行っていました。外部から経営コンサルタントが入っていましたし、外部の経営者セミナーにも参加していました。専門学校の学生として柔道整復の勉強をしながら実務をこなしつつ、経営の勉強もしていました(経営の勉強は職場の指示でした)。柔道整復師の資格を取った後は新宿区内のクリニックで勤務をしましたが、そこで働きながらも独立に向けた会計の勉強は独学でしていました。鍼灸マッサージ教員養成科では開業支援の授業が1クール(3か月)あり事業計画書やチラシの作成、職場見学などを行いました。ある程度準備をした上で教員養成科の卒業を機にあじさい鍼灸マッサージ治療院の開院に取り掛かりました。

 

開院してからはより経済経営の勉強に注力していきます。その時に役立ったのがビジネス関連書籍でした。大学では物理を専攻した私。苦手といえる分野を勉強するにはまず本から学ぶでした。そのときに以前紹介した宝島社の「見るだけノート」シリーズに助けられました。普通の書籍もたくさん読みましたが導入編として特に入りやすかったのが「見るだけノート」シリーズ。それとは別にマンガが入ったビジネス書籍にも助けられました。より入りやすいものでした。

マンガのビジネス書籍。どういうものかというと、タイトルによくあるのが「マンガでわかる」、「マンガで優しくわかる」、「まんがでわかる」などの枕詞がついたものでイラストが表紙になっています。そのまま「マンガ○○」というタイトルのものもあります。いわゆる小中学生が読む学習マンガの社会人版という感じです。一般的なものは会社員や自営業の社会人が主人公のマンガが全編にあります。何かしらの社会的課題を持っていて、会社員や経営者が主人公のストーンであることがほとんどです。その課題を伝えたい書籍、学術論、技術を駆使して解決していき最終的にハッピーエンドで終わるという。章ごとに解説文が付いていて詳しい説明が掲載されています。昔流行った「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(通称、もしドラ)という小説が分かりやすいですね。これは小説ですが知の巨人ピーター・ドラッガーの著書「マネジメント」の内容をストーリー仕立てで解説するというもの。この構造をマンガと解説文にしたものです。マンガにはキャラクターがあります。フィクションですが個々の考えを持った登場人物が物語を動かすので入り込みやすいのです。反対に既存のマンガを題材にして解説するパターンもあります。「○○(有名マンガタイトルが入ります)から学ぶ△△(経営術とかリーダー論など)」といったような。私が好んで読んだのは既存の書籍や知識をマンガを通して解説してもらう本です。表紙をスキャンしてデータとして残っているものだけを集めてみると30冊以上ありました。

このマンガの入ったビジネス書籍はずいぶん前から読むようになっていました。確か柔道整復専門学校に通っている段階ではもう読んでいたと記憶しています。「7つの習慣」が流行ったときに「まんがでわかる7つの習慣」シリーズを買ったのがきっかけだったような気がします(記憶が曖昧です)。そのあとアドラー心理についても同じようにマンガ版で勉強しました。独立してからは学習により真剣さが増してきました。

 

何が優れているかというとストーリーがあるのでより具体的な状況で考えることができます。文章や解説図だけだと一般論として書かれていて実際にどういう状況で活用するのかが不明瞭というか実感がわかないことがあります。多くは会社員がよく遭遇するシチュエーションをマンガにしています。そして絵というプラスアルファがあります。「見るだけノート」もイラストがふんだんに使われていますがあくまでも一枚画。マンガとして人物が動く絵ではありません。キャラクターの表情があり舞台設定が変化し、何より動きます。登場人物の動作、心境の変化、場面転換といった動き。それが文章だけの解説にたくさんの情報としてプラスされて頭に残るようになるのです。一般的なビジネス書籍よりも伝えたい内容は減ってしまいますが、印象に残るという部分をマンガによって強化しています。

ホリエモンこと堀江貴文氏もマンガで学習することは非常に効率が良いと述べています。数学的に考えてみますが、文章だけを1次元とするとマンガは2次元、アニメは3次元だと考えられます(やや暴論ですが)。情報のパターンが文字・ストーリー・イラスト・絵・キャラクター・コマ割り・映像・音・動画とどんどん加わっていく。アニメ(動画)が一番情報量は多いのですが、その分観るのに疲れるという問題があります。情報のパラメータがたくさんありますので。マンガの入ったビジネス書籍はちょうど真ん中という気がします。「見るだけノート」シリーズ同様にマンガから入って、より専門的なことを学びたければ専門書を読めばいいでしょう。

私はあじさい鍼灸マッサージ治療院を開院した3年目に東京都中小企業振興公社主催のセミナーで「商人大学校」を受講しました。各ジャンルに優れた中小企業診断士の講師により複数回にわたって講義をするのです。とても勉強になりました。このときに基礎知識をマンガのビジネス書籍から得ていたのでスムーズに頭に入りました。講師が話す経営用語の意味が分からないのと何となく知っているのでは大違いです。

 

この10年で読んだマンガのビジネス書籍。表紙を並べてみると、すごく役立って今でもよく覚えているというものからこんな本買ったかなとわすれていたものまで色々あります。日々の学習が今に活きているということは間違いありません。今はYouTubeの解説動画がどんなジャンルでもあります。AIに聞けばある程度教えてくれます。それでも製本された本からの学習は有効な手段だと考えています。これからもその都度気になる本があったら惜しまず購入して勉強しようと思います。

 

甲野 功

 

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