開院時間

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~これまでに当院で主催したセミナー~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 当院主催のセミナー資料
当院主催のセミナー資料一覧

 

 

今年5月に開院10周年を迎えた当院。今年はメモリアルイヤーです。そういうわけでこれまでの軌跡を振り返るようなことをしています。今月始めの9月1日に当院でセミナーを開催しました。それは現時点で出せる最新最大の内容になりました。用いたスライドの数は300枚を軽く超えるもの。それまでに使ったものを再利用したとは言え加筆、修正、編集が非常に大変でした。一つの集大成となりました。それを踏まえてこれまで自分で開いてきたセミナーを全て洗い出してみました。いつ始めたのか。誰に向けて始めたのか。どんな内容にしたのか。データをまとめると我ながら興味深いものになりました。

 

先に数字を示しておきます。平成30年(2018年)8月3日に初めて自分でセミナーを開催しました。今日時点で令和6年(2024年)9月1日が最新のもので回数は71回でした。この71回はあはき柔整業界という私が持っている国家資格関連の人を対象としたものだけです。一般の人に向けた小児按摩セミナーは含まれておりません。また紙ベース、パワーポイントベースで講義資料を作成したものに限ります。口頭で説明したものや実技を教えたというものは含まれておりません。言い換えると資料が残っているものが71回分でした。最初のうちはきちんと資料を残していなかったので正確なものは実は分かりません。

 

そして参加者はのべ198人。これは鍼灸マッサージ専門学生、進学希望者、鍼灸師、鍼灸備品メーカー担当者など業界に関わる人です。もちろん複数回参加している方もいます。現時点で最も参加している人だと18回来ている人がいました。実数でいうと80人くらいです。その多くが学生さんです。セミナーは学生向けに行っていることがほとんどです。

 

年別に回数を出すと

平成30年(2018年) 3回

平成31・令和元年(2019年) 7回

令和2年(2020年) 13回

令和3年(2021年) 11回

令和4年(2022年) 22回

令和5年(2023年) 7回

令和6年(2024年) 8回

となります。開業した年(2014年)から行っていたわけではありません。4年目の2018年からです。こうしてみると2022年は22回も行っていて自分でも驚きました。初年は1年に3回だったのに。

 

ではなぜ自分でセミナーを始めたのか。それは鈴木真季さんという女性からです。彼女から進学相談を受けたことが全てのはじまり。専門学校の選定についてアドバイスをしました。そして予想外に私と同じ東京医療専門学校(当時)を選んだのです。横浜在住なので神奈川の学校にすると思っていたのでした。直の後輩になったこともあり、進学後もアドバイスできることはしておこうと思い立ち、鈴木真季さん向けに始めたのが単発の勉強会でした。その時にクラスメイトも一緒に来ました。それを何度か繰り返しているうちに学生向けセミナー「アジサイ塾」になります。この名称は鈴木真季さんらが仲間内で使っていたもので、それを私がいただきました。最初は業界内の問題点を伝える。そのうち皆さん女性で子どもがいたのでママさん向けの鍼灸マッサージ院の取り組みを話しました。当時私も子どもが小さく、子連れママさんが気軽に利用できる場所にするようアピールをしていました。床にクッションマットを敷き詰めて、ベッドではなく床で施術をできるようにしてあるのはそのせいで、セミナーをするときは床に座ってちゃぶ台を囲むようにしています。

 

2019年になると鈴木真季さん達以外のメンバーで勉強会をすることになります。それは柔道整復師業界のこと。鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師とは近い業種である柔道整復師。昭和45年に単独法になるまで全て一括りの法律でした。鍼灸専門学校は柔道整復科を併設しているところはとても多く、その逆もそう。しかし柔道整復師の実態をきちんと理解していないなという感じがありました。そこで柔道整復師でもあり整骨院や整形外科クリニックで勤務経験がある私が、鍼灸師達の偏見を取り去ろうと説明することにしました。この時はキャリアを積んだ鍼灸師から、鍼灸学生、進学を考えている社会人と多様なキャリアのメンバーが集まりました。この時点で専門学校にも通っていない人もその前に進路相談をしていた流れで参加。関係のない柔道整復師のことを聞くことになりました。その方はもう免許を取って現場に出ており、施術を受けにいったこともあります。

 

柔道整復師業界の回はイレギュラーであとは鈴木真季さん達に向けたクローズの学生向けセミナーでした。それが変わったのが2019年の「あましセミナー」でした。あましとはあん摩、マッサージ、指圧の頭文字をとったもの。一度勉強会で一緒になった鍼灸マッサージ専門学校の1年生の方が、鍼灸の勉強会はたくさんあるのにあましの勉強は全然ないのは何故なのか、という疑問を持ちました。そこで私がやりましょうかと提案。教員免許も持っていますし、鍼灸よりもあましの方が好きで得意なので。そこで参加者が集まり、初めての実技セミナーを開催しました。このときは声を挙げた学生さんが参加者を募ってくれました。ここで縁ができた学生さんに向けてその後も何度か聞きたいというテーマでセミナーを開催することになるのでした。

2019年当時は新型コロナ前でSNSでの交流が活発になっていた時期です。全国の鍼灸師が個人レベルで交流し、多くのイベントが発生していました。関東から関西へ。関西から関東へ。それ以外の地域間でも鍼灸関連のイベントで人が行き来していました。それらのイベントで出会った人で業界のことを学ぶ場を作ることもありました。段々と参加者が広がっていった2019年でした。

 

2020年に入ると2月に初めて参加者をオープンに募ったセミナーを開催します。これは人に教えるためには自分が勉強しないといけない。教えることが最大の勉強である。この考えを実践するためのものでした。教員免許を取ったものの学校で授業を持つことはありませんでした。開業して数年経ち、気持ちもややだれてきたところでした。セミナーの計画を立てれば資料作りのために復習、調べ直さないといけません。その結果、想像以上に応募があったため、急遽午後の回も追加して午前・午後の2部構成にしました。学生向けにも関わらず気になったという鍼灸師さんとメーカー担当者も同席。しかも午前も午後も居ました。同じ内容なのに。この時のテーマが「経絡と中医の比較」。同じ東洋医学と言われるもので日本の経絡治療と中国の中医学。その違いを私は学生時代によく分からなかった経験から選びました。その後も何度も取り扱うテーマになりました。この回から母校以外の学生が集まるようになり、各学校に通る学生の“生の声”が聞かれるようになります。

 

そして日本も世界も新型コロナウィルス感染に巻き込まれます。緊急事態宣言が出され行動制限がかかり、社会や経済活動が止まりました。

 

そんな中でも将来鍼灸専門学校進学を考える人たちが訪れるようになります。プレ学生という概念。鈴木真季さんの経験もあり、率先して進路相談、業界情報の提供に乗っていました。そこから交流会のようにセミナーを開いていきます。プレ学生同士で顔を合わせる。現役の学生さんとプレ学生さんを引き合わせる。交流の場としてセミナーを開催している意図もありました。2019年まで盛んに行われていたイベントはぱったりと無くなり。他県への移動は自粛する。特に東京都民や東京が職場の人は地方から敬遠されました。そのような時期もひっそりと少人数で集まっていたのでした。この頃になると他校の学生にも噂が広がっていたようです。11月には大阪から学生さんが4名来てセミナーを受けました。行動制限がやや解除された期間とはいえ東京まで来ることは資金面も含めて簡単なことではなかったでしょう。私自身非常に感激し、要望に応えられるよう資料を準備しました。

 

2021年に入ると当院で話を聞いていたプレ学生さんが新年度から進学します。進学前、進学後のサポートということでセミナーを開催することになります。クラスメイトを連れてきて勉強会ということもありました。内容は学校の授業に即したものから、卒業後に役立つであろうもの、学校で習わないがポピュラーになっている美容といったもの。その中で重要なテーマが関係法規エビデンス。法律、ガイドライン、過去の判例など開業したからこそ直面する関係法規に向き合いました。これは資料作りが非常に難航しました。そしてエビデンス。理数系ですが統計学が苦手な私。エビデンスというものをやや避けて教員養成科を卒業してしまいました。しっかりとエビデンスとは何かということを勉強するために自分でテーマを掲げて参加者を募りました。苦しかったですがこのとき勉強したことは成長を促しました。

 

2022年に入ると進学前のプレ学生さんに向けたセミナーを複数開催することになります。年度末、新年度と入学前から入学後にかけて幾度も行いました。最初に述べたようにこの年は非常にセミナー回数が多かったです。それは学生さんからの要望で開催したからです。テーマは多岐に渡りました。学問技術業界情報など。また多くの学校から学生さんが参加した年でした。そしてこの年に2つ大きなテーマを題材にしたセミナーを行います。それが理科数学。あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師にとって必要な理科と数学の知識。一見関係の内容にみえて知らないといけないこと。理数系大学を卒業した私にはルーツに近いこと。それを鍼灸マッサージ学生さんに分かるようにする。もう一度中学、高校の理科数学を見直して資料作りに励みました。この経験はとても大事で準備は本当に大変でしたが大きな学びになりました。

 

2023年になるとセミナー開催が落ち着きます。やや私も息切れしているところがありました。無理に開催しなくてもいいかという気持ちが出てきました。その中で学生さんから依頼されたテーマにトリガーポイントがありました。トリガーポイントは経絡経穴とは違うのですか?という疑問。改めて情報を集めて考えを再構築しました。結果的に私自身の勉強になりました。一方、私の方から学生さんに教えておきたいこととして抵抗運動をテーマにしました。複数の技術や検査法に用いることですが、“抵抗運動”という括りで考えてもらうきっかけにしてもらおうという狙いで行いました。

 

そして今年。もう一度オープンに参加者を募るセミナーをしました。5月の開院10周年記念イベントでも講座を入れました。またこれまで何度も行った勉強の仕方3流派の違いの二つを参加者公募で行いました。そして今月にこれまでの集大成といえる、業界状況を可能な限り網羅して説明した内容を採用しました。

 

自主的にセミナーを開催することで外部からの講師依頼に対応できるようなっています。準備を常にしているような感じです。また毎回過去に行ったテーマだとしても何かしらは資料を改善するようにして、つねに今が最新最高なものにするようにしています。その積み重ねが実績になります。今回全履歴を確認してみて、我ながらよくやってきたと思いました。

 

甲野 功

 

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