開院時間

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~2024年紅葉前の京都訪問~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2024年紅葉前の京都訪問
2024年紅葉前の京都訪問

 

 

年に一度のペースで京都を訪れています。昨年、一昨年は2回でしたが。毎回弾丸日帰りツアー(一度夜行バスを使いましたが)でいく単身旅。昨年一昨年は長女を連れて行ったため回数が2回に。基本は一人で可能な限り歩き回り見て回る旅です。今年は開院10周年があり、お伊勢参りを優先させたので春先は行かず。かといってこの尋常ではない暑さで夏場はやめておこうと思っていました。命にかかわるレベルの暑さです。やっと暑さがおさまった時期。もう少し遅くなると紅葉が始まりただでさえ混雑している京都はもっと混みあうと思ったのです。チャリティーマッサージが終わって自分のご褒美のような気持ちもあり10月27日に決行しました。

 

毎年京都を訪れますが、一番の目的は趣味の神社仏閣巡りです。それ以外にも今回は京都で活動するあん摩マッサージ指圧師さんの話を聞くこと。そして定点観測みたいなことですが海外観光客の様子を観察する。また普段できていない自分を追い詰めるくらい歩く。あとは家族へのお土産を買う。こういった複数の目的があります。根が貧乏性なので色々と詰め込みます。宿泊してゆっくりなどしません。日帰りです。朝は新幹線の始発に乗り。一人だからできる旅のスケジュール。こういうところは父親と似ています。

事前の天気予報では雨だったのですが、2日前には曇りになりました。たくさん移動するので雨が降っているのとそうでないのでは大きな差があります。今年のお伊勢参り同様レンタルサイクルを利用する案も考えたのですが雨予報だとできません。雨が降らないのならばレンタルサイクルもいけるかと考えました。ところが検索するとレンタルサイクル店が始まるのが8:30のよう。京都に着くのが8:08予定で時間が勿体ないと思いました。それくらい待てばいいのですが最初のダッシュを決めるために却下。無人のアプリケーションで借りられるものがあるだろうと言われそうですが伊勢参りのときにとても苦労したので案から外しました。また大体の神社仏閣が朝9:00から開きます。そうなると京都に着いていても入れません。2年前に夜行バスで早朝京都に到着したときは天龍寺が開くまで待ったものでした。そこで調べてみると8時台から開いているのが龍安寺でした。当初の予定を変更してまずは龍安寺に向かうことで予定を組みました。

 

10月27日当日。前日に院内セミナーを開催して長時間話してやや疲労。早朝4:00にアラームをセットして就寝でした。前日のうちに飲食物を用意しておき当日に備えました。あまり眠れないまま4:30頃には支度を済ませて自宅を出発。途中、治療院に寄って京都に持っていくものを増やしました。自転車で外堀通りまで行き駐輪。JR市ヶ谷駅に入ります。5:11発の総武線始発に乗りお茶の水駅で中央線に乗り換えて5:22に東京駅に到着します。この時間だと東海道新幹線の改札はまだ開いていません。それまでに東京のお土産を駅で購入します。早朝5:30でもお店が開いているのはさすが東京駅です。6:00発の東海道新幹線のぞみ1号(始発)に乗車して関西方面に出発です。この時間でも車内はほぼ席が埋まっていました。指定席です。実際の様子を確認していませんが車内アナウンスで自由席が混雑しているとのことでした。日曜日とはいえこんなに混んでいることに驚きます。昨年4月のときよりも乗客が多いです。

 

8:08に京都駅到着。トイレを済ませてバス停へ。もしからしたら8:20発の京都市バスに間に合うかもと思いながら早歩きで向かうと案の定バスが来ていました。走ったら乗ることができました。理想的な状況で市バスに乗り、立命館大学を目指します。京都のバスは混雑して大変だという話は嫌というほど聞いているのでバスは使わないようにしています。朝なら大丈夫だろうということと鉄道だとやや不便だと思ったからです。朝8時台でも道がそこそこ混雑していて驚きました。また暑い。暑さを考慮して秋に日程をずらし、かつ紅葉が始まる前にしたのです。10月終わりなのに汗ばみ、半袖になりました。当日の最高気温26℃の夏日予報。まだ暑いとは。周囲をみると半袖の方ばかり。京都の暑さを甘く見積もっていました。

8:50くらいに終点立命館大学バス停に到着。ここから龍安寺に徒歩で向かいます。立命館大学は昨年の学生競技ダンス選手権大会(冬全)でワルツの部で優勝者を出した大学。患者さんとして来ていた選手が優勝できず悔しかったです。そんなことを考えながら大学の校舎を横目にして歩きます。「きぬかけの路」という道を歩いていきます。名所が道なりにあるようです。下り坂ですがもう歩いて暑い。午前中の早い段階でこの気温だとこれは大変だと思いました。曇りはおろか晴れています。

 

9時前には龍安寺に到着しました。石庭が有名な龍安寺。日本人よりも海外の方が人気があると言えるかもしれません。昭和50年(1975年)にイギリスエリザベス女王とフィリップ殿下が石庭を観賞したという。禅の思想はヨーロッパで受け入れられていて龍安寺の石庭は非常に有名だそう。噂にたがわず大勢の外国人観光客が石庭を観賞していました。

龍安寺を出ると更にきぬかけの路を進み、仁和寺へ。徒然草で有名な仁和寺ですが、この仕事をしていると世界最古の黄帝内経が保管されているところという印象が強いのです。黄帝内経とは東洋医学の聖書のような存在です。原本はもちろん存在しておらず写本が確認されているのみ。その中でも現存する最も古い黄帝内経の写本は仁和寺が保管しているというのです。なお国宝です。当日は展示されていませんでしたが鍼灸師としては一度は行っておこうというのが仁和寺でした。

仁和寺を後にして来た道を戻ります。立命館大学を越して向かうは金閣寺です。京都でも屈指の人気を誇る金閣寺。金色のお堂はインパクト大。修学旅行の学生も外国人もその派手さに心を奪われるでしょう。20年近く前に結婚する前に妻と訪れたことがある金閣寺。いつか改めて金閣寺を訪れたいと願っていました。一人でないと気付かない、感じないことがあると。いざ行ってみると金閣寺はこんなに広かったっけ?と記憶を疑うほど敷地が広くて見るものが多かったです。外国人観光客の数も一気に増えて京都内でもメジャー観光地であると思い知りました。

金閣寺を後にして南下し北野天満宮に徒歩で向かいます。ここら辺から足の疲労が出てきました。朝から歩き続けています。山登りはしていませんがお寺や神社は高低差があるところが多いです。また早歩きで進んでいるので負担は通常時よりかかります。裏側から北野天満宮に入りました。桜で有名な北野天満宮。紅葉もまだ早いので自然の彩はあまり感じられず。天満宮ですから牛の像がありました。

 

北野天満宮から先、二条城までやや距離があります。足の疲労がかなり出てきているのと空腹にも。途中で昼食休憩をすることにしました。京都だから美味しいものを食べようという考えはなく、安くてすぐに食べられるところということですき屋に入りました。京都の日常を体感したいという気持ちもあり。足を少し休めたので足を進めて二条城を目指します。

二条城までは足の疲労とともに膝の痛みも加わってきました。特に左膝。段差を降りるときに痛みが出るようになってきました。昨年は比叡山を登った際に膝が痛くなりました。今年は舗装された平地を歩いているだけなのに。体の衰えを感じながら途中の景色を楽しみながら歩を進めます。二条城付近は何度も来ているので土地勘があるのですが、なかなかたどり着かずやや気持ちが辛くなっていました。そしてやっとお堀が目に入りました。

 

二条城。入るのは高校3年生の卒業旅行以来。約30年ぶり。このときの体験が京都を好きになるきっかけでした。二条城はまたいつか行きたいと心のどこかで願いつつ、他の場所を優先させてきたらこれだけ時間が経っていました。今日一日有名なところを周ってきましたが二条城への観光客はその比ではないほど大勢でした。大型観光バスが何台も並び、団体観光客が続々と降りてきます。修学旅行はほとんどいなくて、いるのは海外観光客(インバウンド)ばかり。国宝、二の丸御殿に入りましたがもう99%くらい外国人しかいないというくらい。高校生のときの印象とは大違いでした。二の丸御殿の中を大勢の外国人観光客が並んで歩いていきます。様々な言語が聞こえてきます。何を言っているのか理解できないのですが、トクガワとかヨシノブといった固有名詞はそのまま日本語なので断片的に耳に入ってくるのです。日本の歴史的建造物の中で外国人に囲まれている感覚が不思議でした。二の丸御殿以外にも広い場内を高台に上がったり本丸を外から眺めたり。

 

この時点で足の疲れと膝の痛みはかなり酷くなっていて階段の昇り降りに顔をしかめる状態。途中何度か座って休みます。時刻は午後2時過ぎ。多くの神社仏閣は午後5時には閉まります。当初の予定ではもう何カ所か巡るつもりでしたが、この体調ではあと一つが限界だと判断。最後に城南宮に行くことを休みながら決定しました。

二条城を出て地下鉄東西線へ。烏丸御池駅で乗り換えて終点竹田駅にいきます。車内でずっと膝や足を自分で指圧、揉捏を繰り返していました。約20分。そのおかげか幾分痛みがおさまり足も動くようになりました。竹田駅から徒歩15分のところに城南宮はあります。その道のりは平地でしたがなかなか大変でした。

 

城南宮に到着。ここまで巡った中では圧倒的に知名度が低いと思います。私もつい最近までその存在を知りませんでした。京都五社の一つだという城南宮。東京五社ならぬ京都五社があるとは。それを最近偶然知ってから行ってみようと考えていました。また鳥羽伏見の戦い跡もあるというのです。京都には本当にたくさんの場所があるものだと実感しました。

午後4時頃。日が落ちてきているのが分かります。黄昏時に神社にはいない方がいいという話もあり、もうこれ以上周るのは時間的にも身体的にも不可能と判断し京都駅に戻ることにします。帰りはもうバスを利用しようとバス停に向かいます。ところが。1時間に1本。50分も待つのも何ですから竹田駅行きバスに乗ろうと移動。しかしGoogleマップには記載されているバス停が存在しません。結局痛い足でまた竹田駅まで歩いて戻りました。普段よりもかなり歩くペースが落ちてしまっています。竹田駅から京都駅に戻りました。

京都駅で何をしようかと悩みつつ長女といった京都駅の展望台へ。そこで日の入りを撮影できるかなと思いました。そこに京都のあん摩マッサージ指圧師さんから連絡が。

 

今回の京都訪問目的の一つに京都のあん摩マッサージ指圧師さんとお会いするというものがありました。京都には京都仏眼鍼灸理療専門学校があります。その発祥は古く、大正9年に失明者の救済を目的とした仏眼協会が始まりという学校です。我々の業界では伝統校というものに分類される専門学校であん摩マッサージ指圧師、鍼灸師を養成する学校です。大きな特徴は日本で唯一の鍼灸科があるにも関わらずあん摩マッサージ指圧師科がある専門学校なのです。あん摩マッサージ指圧師だけの国家資格を取るための科があるのは浪越学園日本指圧専門学校、本山長生寺長生学園、そしてこの京都仏限教育学園京都仏限鍼灸理療専門学校だけです(視覚支援学校を除く)。前者2校は鍼灸科のないあん摩マッサージ指圧師単独の専門学校。京都仏限鍼灸理療専門学校は鍼灸科、鍼灸マッサージ科があり、かつあん摩マッサージ指圧師科もあるのです。この業態はここだけなのです。SNSで京都仏限あん摩マッサージ指圧師科を卒業したあん摩マッサージ指圧師がいることを知っていた私は連絡を取り、話を聞かせてもらないかとアポイントを取っていました。京都駅で帰りの新幹線まで話をすることができました。ここで聞いたお話は非常に興味深く、未知のものばかり。改めて書きますが新たな知識を得て大きな収穫になりました。この会談だけでも京都まで来た甲斐があると思うほどでした。

 

帰りは急いで家族のお土産を購入。長女が希望していていた辻利のほうじ茶は見当たらず断念。夕食をとっていなかったので奮発して駅弁を買うことにしました。あまり値段を確認しないで手に取った牛タン弁当、値段が想像以上に高くて後悔しました。これだけ出すならもっとお土産買えたなと。焦ると判断が落ちます。2時間喫茶店で休んでいたので足がかなり回復し駅構内の移動もスムーズになりました。行きの新幹線は寝てしまうのですが、帰りは興奮するのか眠くならず。22:44に東京駅に到着。そこから中央線、総武線を使い市ヶ谷駅まで戻ります。出口を出ると大雨。最後の最後にびしょ濡れになって自転車で帰宅することになりました。

もう何度目になるのか定かではない単独日帰り京都訪問。毎回足が痛くなっている気がします。そして回を増すごとにスケジュールが詰まってくるような。誰かと行くときは相手や集団のペースに合わせて、一人で行くときは自分の願うとおりに(思い通りとは言いません)。少し過去に行ってもう一度訪れたいという2週目の京都が増えてきています。いつかまた行こうと考えている京都のスポット。まだ行ったことがなくて行きたい場所。それらを考慮して次回のスケジュールを何となく考えています。来年になるでしょう。来年もしっかりと歩き回れる体力、体調をもっておこうと気を引き締めます。

 

今回も多くの発見がある一人旅でした。

 

甲野 功

 

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