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~S&Tに初出店しました~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 S&Tに出店
第3回All JAPAN S&T Championships Supported by つきじ喜代村すしざんまい に出店

 

 

先日、東京都港区のザ・プリンスパータワー東京コンベンションホールで行われた「第3回 All JAPAN S&T Championships Supported by つきじ喜代村すしざんまい」(以下、S&T)に参加してきました。こちらは社交ダンスのイベントでSはstudent(生徒)、Tはteacher(先生)のこと。社交ダンスの先生と生徒が組んで行う競技会形式のイベントです。近年、プロアマ戦と言われる、プロの先生と生徒さんが組んで行う競技会が増えています。その形式の一つといえます。ただ一概に競技会(コンペティション)とは言えないのは既存の社交ダンスパーティーの要素もあり、純粋な競技会の一面もあり、出店ブースもあるお祭りともいえるのです。本イベントを主催するのがBDオーナーズクラブ

 

BDオーナーズクラブ

 

会員制のダンス教室経営者交流会になります。発起人は名だたる社交ダンス界の名プレイヤーだった方々。新型コロナによるパンデミックを経験し大きな影響を受けた社交ダンス業界。新たな動きとなっています。

 

さてこのS&Tはメインの社交ダンス以外にもダンスフロア横に出店ブースが設けられていてダンス外の業種も出店することができます。個人的にBDオーナーズクラブ関係者から店を出しませんかとお誘いを受けていましたが、自分でやるのは諸々厳しいと思いやらないという判断をしていました。そこになりひら治療院鈴木恭平先生が一緒にやりませんかという声を掛けてくれました。鈴木恭平先生は関西外国語大学で学生競技ダンスを経験していたあん摩マッサージ指圧師の先生。私は東京理科大学で学生競技ダンスをしていました。またBDオーナーズクラブの先生も多くは学生競技ダンス出身の方。学生競技ダンスOBOGの練習会があり、そこに参加するメンバーでたまたまあん摩マッサージ指圧師が3人いて合同でやってみないかと鈴木恭平先生が提案したのでした。

メンバーが

あい治療院 神田浩士先生(関西外国語大学OB)

あじさい鍼灸マッサージ治療院 甲野功(東京理科大学OB)

なりひら治療院 鈴木恭平先生(関西外国語大学OB)

の3名。3名とも年齢が結構離れているのですがたまたま学生競技ダンスを経てあん摩マッサージ指圧師免許を取ったという縁です。全員が自分で院を開業しています。そのまま屋号をつなげて「あい・あじさい・なりひら 出張マッサージ治療院」という形でS&Tに出店することになったのでした。

この3名。学生競技ダンス、あん摩マッサージ指圧師という大きな共通項以外に出身校の繋がりもあります。神田先生と鈴木先生は同じ関西外国語大学競技ダンス部出身で先輩後輩にあたります。そして神田先生は東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科を卒業していて、その点で私の先輩にあたります。世間は狭いのか奇遇なのか。

 

旗振り役は鈴木恭平先生でした。S&Tの競技会自体にも参加されます。そしてせっかく有資格者がいるので合同で出店しましょうと動いてくれました。当初は私が鍼灸もできるので鍼灸も入れようという考えだったようですが、私の方があん摩マッサージ指圧師に絞った方がわかりやすいし、イベント会場で鍼灸を行うことはリスクがあるという点からも鍼灸施術は無くしてもらいました。結果的に鍼灸を入れなかったのは良い判断だったと思っています。あん摩マッサージ指圧師一本で打ち出したこと。

 

多くのオペレーションを鈴木先生がしてくれました。BDオーナーズクラブへの申請。みなと保健所への相談。広報関連の制作物。集金方法。また3院合同のポスターをデザインしてくれました。鈴木先生が動いてくれて私はそれに乗っかったようなものでした。折り畳み式のベッドを神田先生が貸し出してくれました。これがないとできません。ベッドの搬入、搬出を鈴木先生、神田先生に任せてしまいました。私は個別に枕、マット、タオル、消毒、ペーパーなどを持参しただけでした。

 

国家資格を持つ者として1日限りと言えど保健所の申請をしっかりしておこうと決めていました。鈴木先生がみなと保健所に連絡を取ってくれて申請書類の確認をしてくださいました。10月30日にあん摩マッサージ指圧師免許の原本とコピー、書類を持参して窓口まで3名で行きました。普段は額縁にいれて院の待合室に飾っている免許。久しぶりに取り出しました。保健所の許可を3名分もらいます。その後に当日のオペレーションを話し合いました。知り合いですが初めて一緒に仕事をします。参加者にアンケートを取る。母校の学校案内もブースに置く。そのような私だと考えない意見が出ました。母校の東京呉竹医療専門学校まで行き学校案内をもらってきました。

11月3日の前日。夕方から会場に荷物搬入が可能という情報が届きます。会場の下見を兼ねて東京タワーそばのザ・プリンスパータワー東京まで荷物を持っていきました。これは正解で色々と道に迷い会場にたどり着くのに苦労しました。当日いきなり行っていたら焦ったことでしょう。設営中の広い会場を目の当たりにして想像していたものと違っていたので、考えを改めました。

 

当日。朝5時台に起きて6時台の電車に乗り都営大江戸線赤羽橋駅まで行きます。最近は京都旅行に行くくらいしかここまで早く行動することはありません。荷物を搬入してくれた鈴木先生、神田先生とともにブースの設営をしていきます。鈴木先生の奥様も手伝ってくださいました。折り畳み式ベッドを3台並べて完成です。術者一人に1台のベッドです。各自自分のベッドメイクです。

普段来ている白衣(KC)に着替えると、最初は違和感が凄かったです。一流ホテルでドレスに着飾った参加者だらけ。普段なら見慣れた光景ですが、そこに白衣のズボンと屋号の入ったKCを着た自分がいるのが凄く場違いな感じがして。反面、仕事着に着替えるとあん摩マッサージ指圧師としてのモードになります。1日を通してあれだけダンスを観なかったイベント参加はありません。よく知っている人から一方的に知っている有名人までたくさんの知り合いが会場にいましたが術者としてあまりブースから移動しないようにしていました。自然とそうなりました。

普段はない15分の施術。いつも使っているものより低いベッド。慣れない環境。それも経験がカバーしてくれてやりながらこなしていきました。バンドの生演奏が流れドレスショップや食品が売っている横。セットした髪。濃いメイク。分かってはいましたが日常と異なる姿の利用者。そうかと思うとあん摩マッサージ指圧師専門学校関係者やドレスショップ店員さんなどダンサーではない方の利用もありました。普段の環境から離れて行う施術は様々なことを考える刺激になりました。他の術者と連携して仕事(施術業務)をするのも何年ぶりでしょうか。

 

朝7:30に会場入りして撤収して会場を出たのが夜の9時過ぎ。S&T自体はまだまだ続いていました。最後のショーを観て帰ることもできたのですがさすがに体力が持たないと帰宅を選択しました。多くの荷物をまた治療院に運ぶところまでが仕事です。一人で出店したらできなかったと心底思いました。

 

今回私にとって初の試み。開業している3院が合同で行ったものでした。可能性、気付き、学び、経験。準備を含めてこの出店でたくさんのことを得ました。この出来事をどう消化して吸収するかも重要です。頭を整理していきます。

 

甲野 功

 

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