開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
昨日は妻に誘われて新宿区大久保にある戸山小学校のイベントに子どもと行きました。
<特定非営利活動法人あそびと文化のNPO新宿子ども劇場 「川村亘平斎の影絵と音楽 オロチカラ」>
『
インドネシア・バリ島で修業した影絵マスター川村亘平斎が影絵人形「ワヤン・クリ」と物語の情景を作り出す音楽で架空の島へと誘います
』
あまりに本格的な影絵。子どもの頃観ていたものとは全く異なる迫力。生演奏。ちょっと音や刺激が強かったのか子どもの調子が悪くなり退出しました。
戸山小学校は私と少し関係があります。新宿区で生まれ育った私。母親が小学校の先生でした。自分の子どもの学校には赴任しないルールだったのですが近隣の小学校を母は赴任していきました。中学校に入ると母の教え子が同級生になったこともあります。母の教員生活で晩年の方に赴任したのが戸山小学校でした。その頃私はもう社会人か大学生だったと思います。戸山小学校のことを学校側からよく聞いていました。JR新大久保駅と戸山公園の間に位置する戸山小学校。数十年前に聞いていた学校に足を踏み入れたことに何となく感慨深いものがありました。
一度戸山小学校を後にして歩いて戸山公園へ。戸山公園は新宿区の公園でとても広いです。明治通りを挟んで箱根山地区と大久保地区に分かれているのです。高田馬場駅に近い大久保地区で「ミャンマー多民族祭り」が開催されていました。
高田馬場はリトルヤンゴン(※ヤンゴンとはミャンマーの都市名)と称されるくらいミャンマー人が多く住むエリア。新宿区に在住する外国人においてミャンマー人はアメリカ人よりも数が上。新宿区に根付いていると言えます。会場内は(おそらく)ミャンマー人だらけ。独特の民族衣装、タナカという顔に装飾をしている人がたくさんいました。インバウンドが多い観光地とは違う光景がありました。イベント名が多民族とあるようにミャンマーは多民族国家。日本人からすればみんなミャンマー人に映りますがたくさんの民族がいます。それくらいのことは分かるようになってきました。なおイベント案内には会場は「戸山公園」としか書いておらず、箱根山と大久保どちらなのか?と困りました。距離は結構離れています。ただミャンマーといえば高田馬場で高田馬場に近い大久保地区が戸山公園という認識があるのかもしれません。私は地元民だから困惑したのかもしれません。
戸山公園を後にして再び戸山小学校に戻ります。妻の知人がいるので挨拶。
次は新大久保駅の方に歩きます。JR新大久保駅は山手線、JR大久保駅は総武線が停まります。韓流で大ブームとなった大久保。駅でいうと新大久保駅側が特に盛んです。日曜日の午後は歩くのが困難なくらい。韓国が目立っていますが現在他の国も進出してきています。特にイスラム圏、東南アジア圏の国々。街並みは外国のようなところもあります。高田馬場とひと駅しか離れていないのですがその雰囲気は大きく違います。
新大久保駅を過ぎて大久保駅前のドトールに入って食事とお茶。都心部ではインバウンドが多すぎて簡単にカフェで休むことができない、というネット記事を目にしたばかり。このドトールは混んでいましたが直ぐに席をとることができました。韓流のお店はどこも混雑しているように見えました。駅前の全国チェーン店が比較的空いているという事実に面白く感じました。観光客は便利でも他のお店を並んでも目指すだろうなと推測します。
ドトールを出ると大久保駅から総武線に乗り、ひと駅となり、新宿駅へ。1日の乗降者数世界一を誇る(ギネス記録)新宿駅。大久保駅とひと駅ながらまた雰囲気が変わります。大ターミナル駅であり大都会。タカノフルーツパーラーに向かいます。前回、家族で新宿散策をしたときにも行ったタカノフルーツパーラー。新宿高野本店です。その時は待ち時間50分ほどと言われて私はその後の予定があり諦めました。今回は一緒に並んで待ちます。まだ東京メトロ街があった頃。そこにタカノフルーツパーラーが入っていて上の子が小さいときによく利用していました。あの頃を思い出します。私が高校生の頃。タカノフルーツパーラーは男だけでは入れないという噂があり、彼女を作って行きたいと同級生が話をしていました。それが叶わないから姉と行くのだと。その当時、タカノフルーツパーラーに興味がなかった私は男性だけの入店拒否というのは都市伝説で思春期の男子高校生の妄想だと思っていました。ところが待ち時間にWikipediaで新宿高野を調べたら、一時期男性のみの入店を禁止していたという記載がありました。本当だったのか、と30年ぶりに驚きました。それはさておき、タカノフルーツパーラーは新宿高野から。その名のとおり新宿が本店です。地元に根付いた百年企業です。ちなみに創業時、果物販売は副業で本業は繭仲買・中古道具でした。新宿の一等地に自社ビルを構えるのです。
なお新宿で最初に栄えていたのは現在の新宿三丁目や新宿御苑あたり。その名前のとおり、日本橋を起点とする甲州街道において日本橋-高井戸間が離れすぎていたのでその間に新しい宿場町を作る必要に迫られ、江戸時代に内藤家の領地を利用して作れられた内藤新宿から。そこが今の新宿三丁目から新宿御苑あたりです。現在のJR他各線の新宿駅があるエリアは田舎でした。栄えていなかったからこそ駅が建築できたわけです。昭和時代には新宿駅前には広大な淀橋浄水場があったことからもうかがえます。淀橋浄水場は現在の新宿中央公園や東京都庁、京王プラザホテルなどに姿を変えました。ヨドバシカメラのヨドバシは地名の淀橋が由来です。ですから現在のタカノフルーツパーラー本店があるところは新宿エリアでも古くから栄えていた方になります。このような歴史に思いを馳せ、子どもに話ながら美味しいスイーツを堪能しました。
家族と過ごす日曜日に新宿区各駅(エリア)の違いを再認識しました。子どもには地元の歴史やいいところを知ってもらいたいです。
甲野 功
コメントをお書きください