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~箱根の過去を巡る旅~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 箱根の過去を巡る旅
箱根の過去を巡る旅

 

 

11月23日(祝)。早朝から単身箱根に行ってきました。目的は箱根ラリック美術館で現在開催されている企画展示「ラリック×ダンス」。12月1日まで開催されており、観にいきたかったのです。今年は紅葉が遅くて今が見頃だといいます。この機会に朝いちばんの新宿発ロマンスカーに乗って向かいました。

 

箱根ラリック美術館は2011年のゴールデンウイークに初めて妻と訪れています。2011年といえば3月11日に東日本大震災が発生、東京も地震による死者が出ました。計画停電が実施されて自粛ムードが蔓延していました。私が住む新宿区は計画停電対象外になりましたが物資不足となりコンビニエンスストア、スーパーらから商品が減りました。節電のため街の照明が控えめになります。数限りない余震に地震酔いという症状が現れます。それとは比べ物にならない東北の現状。津波、火災、原子力発電所の被災、地震関連死など。私個人も柔道整復師国家試験直後で就職活動もままならず、母校の専門学校は史上初の卒業式中止となります。謝恩会委員で卒業式謝恩会の準備をずっとしてきた私と同級生は、卒業式中止に伴い謝恩会も中止することを決定しました。日本から外国人観光客が消え、働いている外国人も帰国し、繁華街も静かになりました。3月末に鎌倉を訪れたときは閑散とした小町通り初めて目にしたものでした。当時は就職先も決まらず先行き不安でした。

4月後半になってくると自粛ムードを無くそうという世間の流れになります。東京は、関東は無事なのだから経済を回そう。自粛していても東北の状況が好転することはない。このような雰囲気になってきました。そこでゴールデンウイークの連休に箱根に旅行に行こうと計画したのです。この頃になると箱根は賑わいを取り戻してきており消費行動を盛んにして東北を支援している企業を応援しようという感じがありました。そのとき妻の希望で行ったのが箱根ラリック美術館、そしてポーラ美術館でした。いつも箱根ガラスの森美術館に行く私はあまり興味がなかったので、初めての来場でした。

 

最近、過去に訪れた印象深い場所をもう一度行ってみたいという気持ちがあります。この年齢になったらまた見方が違うかも。何より懐かしい。そういうこともありここ数年は京都、日光ともう一度足を運ぶところが増えています。今回、箱根ラリック美術館はもちろんのこと、ポーラ美術館ももう一度行きたいという気持ちがありました。

 

早朝新宿駅へ。小田急百貨店が取り壊され大工事の真っ最中の新宿駅。日々地下通路が変わっていきます。かつてあったお店が消えています。通路の順路も変わっています。少々戸惑いながら小田急線へ。朝7:00発の新宿発ロマンスカーに乗り小田原まで行きます。箱根湯本駅まで行かずに小田原駅から路線バスに乗る計画です。小田原駅を出発したバスは最初から渋滞に巻き込まれます。祝日とはいえ朝8時台。この時間から道路は混んでいて箱根湯本駅まで行くのに時間がかかり、箱根湯本駅前を抜けるのにも時間がかかりました。バスの行き先は桃源台。あまり箱根湯本駅でも人が乗ってこなかったのですが、他の行き先は大勢の人が列をなしていました。紅葉の時期の箱根はやはり混んでいます。

9:30過ぎにやっと仙石原案内所停留所に到着。記憶が定かではなく箱根ラリック美術館はどこかと探してしまいました。ここは仙石原エリアで箱根ガラスの森美術館などがあります。よく知っているはずなのですが。地図アプリで調べたらすぐそばにありました。最初の目的地に到着です。

 

箱根ラリック美術館は割と狭いです。オリエント急行の車両を持ってきて中で食事をすることができます。またレトロな自動車が展示されています。展示建物内は撮影禁止なので写真はないのですがルネ・ラリックの作品は多数展示しております。企画展としてダンス関連の作品が展示されていました。社交ダンスをモチーフにしたものがあると期待していたのですがバレエやカンカンといったものばかり。フランス人のラリック、今年パリオリンピックが開催、ブレイキンが正式種目に採用、という流れでの企画展。社交ダンス畑の私はちょっと残念でした。一方、庭園は紅葉が綺麗でした。横に流れる川も。

 

箱根ラリック美術館を後にした私は周辺の箱根湿生花園長安寺も見に行こうかやや迷いました。しかし時間を巻いていくためポーラ美術館を目指すことにします。またいつもの癖でバスに乗らずに歩いていくという。朝から混雑を経験しているので路線バスは混雑しているし渋滞もあるかもしれないという予測。何より紅葉の箱根の街並みを歩いて楽しもうという前向きな考え。それとたくさん歩いて日々の運動不足を解消しようという。昨年はまだまだ暑い9月に箱根の山と駅伝コース(5区)のルートを歩いたものでした。途中、川向のバス停があります。そこにはかつて星の王子さまミュージアムがあった場所。昨年長女と閉園前に行ってみようと来たところ。見事に更地になっていて寂しい気持ちになりました。思い出が一つ無くなったという気持ちに。その先は坂を上る道が続きます。箱根は天下の険と言われる険しいところ。江戸を出るための要所でした。山道です。数十分と車道ながら道を登っていくのです。もう涼しくなっているので平気ですが汗ばみました。やっとポーラ美術館が見えてくると秋色紫陽花がまだ花を保っていました。11月末でも箱根は紫陽花が残っていて励みになりました。

 

ポーラ美術館。人がかなり多くなっています。地形を生かして降りていく造り。箱根彫刻の森美術館と似た構造です。2011年に訪れたときはレオナール・フジタ(藤田嗣治)の企画展示をしていました。その時は作品よりも喫茶店のケーキの方が印象深いです。この日の企画展示は現代アートなので音や映像、バルーンといった作品がありました。いまいち理解できない自分がいました。その先は絵画やガラス工芸の展示。こういう昔ながらの美術品の方が分かりやすくて好きです。ゴッホモネといった美術に詳しくない私でも知っている画家の作品がありました。またポーラ美術館の周り遊歩道になっていることをこの日知りました。屋外にも作品が展示してあります。点在するそれらを探すように歩きます。美術館の外観も険しい地形に建てているため見応えがあります。森に進むとスピーカーから音楽が流れていて、これもアート作品なのでしょう。箱根の自然にBGM。遊歩道は想像以上に広く、また作品も色々ありました。2011年のときは気付かなかったのか、この時は無かったのか。紅葉の箱根を山歩きすることができました。

 

ポーラ美術館の次はもう箱根湯本駅に戻ることにしました。長く滞在しない計画です。直接バスでは繋がっていないので強羅まで行って箱根登山電車に乗り換えることにします。乗り込んだ路線バスは混んでいたので運転席横に立つことに。紅葉の見える箱根の山道を正面から見ながらバスに乗りました。カーブの連続で非常に揺れました。紅葉の名所として有名な箱根において特に紅葉が素晴らしいのが箱根美術館。そこを横目に強羅駅に到着します。登山電車と箱根登山ケーブルカーの乗換駅。ここも混雑が激しい。

来た登山電車は最新型でした。窓が大きくて景色がよく見えます。折り返し始発電車なので座ることができました。

 

箱根湯本駅に到着すると子ども達のリクエスト箱根てゑらみすと出汁塩を購入。我が家の定番となったお土産です。軽食を挟んでロマンスカーに乗り込みます。早めに帰宅する計画だったので新宿には午後3時頃に到着です。こういう時に限って予約の問い合わせが入るものです。対応できるので帰宅して仕事をしました。

 

前々からもう一度行きたかった箱根ラリック美術館とポーラ美術館。紅葉の時期にちょうど行くことができました。かなり駆け足でしたが自分らしい弾丸ツアーでした。一人だからできるスケジュール。一人だから気づくこと。もったいない気持ちもありますが無駄を省いて戻ってきたいつもの箱根訪問でした。

 

甲野 功

 

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