～ホームページのアクセスに変化が～

毎年年末に当院ホームページのアクセス順位について触れてきました。２０２３年、２０２２年とどのブログが一番閲覧されたのだろうかと。今年はこれをしません。というよりできません。ホームページに備わっているアクセス解析システムが変更になり７月以降しか確認できなくなりました。しばらく使い勝手がよく分からず、いわゆるSEO対策（ネット上でサイトが検索されやすくする対策）をしませんでした。当院のホームページはしばしエラーが出てGoogleで検索されなくなる事態に陥ります。それとこのシステム変更が関連しているのか分かりませんが７月頃はGoogle検索に出てこなくなってしまいました。この時期はGoogleの解析システムも仕様が変更になっていたような気がします。ここら辺はあまり気に留めていないので正確なことは分かりません。何が言いたいかというと７月はとてもアクセス数が落ちたということです。

それをコツコツとブログを更新してその都度細かくブログ一つ一つを設定し、今は「あじさい鍼灸マッサージ治療院」とGoogle検索すると上位に出るようになりました。１０年も続けていると小手先のことをするよりも日々更新することが結果的に良さそうだという結論になり、地道に続けています。その傾向を毎年年末にチェックしてきたのですが、今年は後半しかデータが取れないのでやめるということです。

それとは別に。ホームページのアクセス解析方法が変わったことで気付いたことがあります。まず従来のアクセス解析では前日までのデータを翌日知ることになっていました。今日これまでどれくらいアクセスがあるのかを当日確認することはできず、翌日になって昨日はどのようなアクセスがあったのかな、とチェックするわけです。７月以降は当日でもその段階でのアクセス数が分かるようになりました。ただおそらく完全にリアルタイムではなく、集計するのにタイムラグがあるようで当日深夜の日付が変わる直前の数字と翌日みた数字だと翌日の方が多く提示されます。どちらにせよ当日のアクセス状況がその場である程度分かるようになったのです。

そこで毎日見ていると上半期とアクセスされているページが変わっていることに気付きました。それまでは１日分をまとめているのでその日の上位数件が掲載されるだけでした。現在はかなり細かく下位のアクセスも表示されているように思います。そのおかげでその日１回しかアクセスされていないページも分かるようになりました。そうすると気になることがあります。どうも直接ブログにアクセスしているようです。なぜそのように推測するかというと、トータルの訪問者数と閲覧数が出るのですが、それらの比がほぼ１で複数のブログにアクセスされていることが多いからです。訪問者数が閲覧数を超えることはありません。誰かが当院のホームページを見に来て、いくつかのページを閲覧すれば訪問者数＜閲覧数となります。ある訪問者が１ページだけを見てすぐに離脱したとしたら訪問者数＝閲覧数＝１となるわけです。訪問者がいないのにページが閲覧されることはないので訪問者数＞閲覧数となることはないわけです。つまり一人の訪問者が複数のページを見てまわると訪問者数の数倍閲覧数が出るということ。この比がほぼ１の場合、直接そのページを見て他を見ることなく離脱したと考えられます。

もしも看板やパンフレット、広告等で「あじさい鍼灸マッサージ治療院」のことを知った人がいるとします。その場合、記載してあるＱＲコードなり屋号で検索するなりして、まずトップページに行くはずです。そこからアクセス方法やコース内容、料金など気になる情報を取りにページを移動していく。このような順序になるはず。ところが訪問者：閲覧数≒１の場合ですとサイト内を移動することなく離脱しているはず。そうなるとトップページのみにアクセスするはずです。ところが実際の解析を調べるとブログにアクセスされています。これはネット上で検索ワードを入れて、それに当院のブログがヒットしたので閲覧し、その後どこのページも見ることなく離脱したということが予想できます。これは間違っていないでしょう。今年上半期以前も状況は同じで、「あじさい鍼灸マッサージ治療院」ではなく何かしらのキーワードで検索をした結果、当院のブログが検索結果に出て内容を確認したはずです。地域名＋鍼灸とか駅名＋マッサージのような検索方法だとトップページが出るわけです。

それを踏まえて毎年どのブログが閲覧されているのか年単位で見てきました。現在は１日単位で、閲覧数１のようなページも解析結果に出てきてしかも当日分かるようになったのです。その結果をみると来院を考慮しているのか、知識を得ようとしているのか推測することができます。トップページ（「ホーム」）はもちろん、「コースのご案内」や「本院について」といったページが閲覧されていれば当院のシステムを知ろうとしていて、来院を検討しているということでしょう。特定のブログにアクセスが集中しているのであれば、それは社会的なトピックスとして情報収集の過程でヒットしたものだといえるのです。例えば高校球児の脱臼を監督が整復してまたプレー再開させた件についてのブログ。これは何年もアクセスされています。今年はメジャーリーグの大谷翔平選手がワールドシリーズで肩を亜脱臼したニュースが出た日に猛烈にアクセス数が伸びました。これは野球＋肩脱臼のような検索をして当院のブログがヒットしたのだと思われます。急にアクセス数が増えるというのは社会で注目されたものに合致する内容のブログがあった場合です。

ところが。やや不可解なことに閲覧数が１の一人だけが見たブログが多数あります。それも内容はバラバラで掲載した年も数年前のもの。最近のものなら分かりますが、中には書いた当人ですら忘れていたようなブログにアクセスされている。また鍼灸業界、ダンス業界といったように同じカテゴリーのブログがその日閲覧されているなら分かるのですがテーマ・ジャンルがバラバラ。誰かがそのブログをピンポイントで見てすぐに離脱しているという感じなのです（上で述べた訪問者数と閲覧数の比からそう考えられる）。そうなると個々のブログはどう検索に引っかかっているのか気になるところです。というのもGoogleで検索されなくなるくらいですから、そもそも検索順位が高くないわけです。わざわざ「あじさい鍼灸マッサージ治療院　キーワード」みたいな検索方法をしないと当院のブログがヒットするとは考えにくい。かなりマニアックなワードだったら検索上位に出てくるかもしれませんが。例えば７年くらい前に商人大学校という東京都中小企業振興公社が主催するセミナーについてブログに書いたことがありました。知り合いの鍼灸師に商人大学校のことを教えたらその場で検索し、当院のブログが出てきたと言っていました。これくらい絞ったら出てくることもあるようです（※現在「商人大学校」で検索してみましたが出てきませんでした）。

２０２４年６月以前のアクセス解析結果が表示されなくなってしまったので定かではないのですが、それまではこのような形のブログアクセスは無かったように思います。単に単発のアクセスは表示されていなかっただけかもしれませんが。このように何年も前に作成したブログにもわずかながらアクセスするということは検索方法が変化しているかもしれません。検索アルゴリズムは非公開でどのような設定なのかは分からないといいます。何にせよコツコツとブログを更新し、何かしらの情報を載せることで当院のブログにアクセスすることになり、知ってもらえる機会が増えそうです。最近来た新規患者さんは「棒灸」で調べて当院にたどり着きました。棒灸を行っているところがこのエリアには他に無かった（検索しても出てこなかったという意味）と話します。何が功を奏すか分からないものです。

ネット社会では検索される仕方で業績が左右されてしまうことがありますが日々地道に作り込んでおくことが明日のチャンスに繋がりそうです。

甲野　功

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