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~学連OBOG忘年パーティー~

学連OBOG忘年パーティー
学連OBOG忘年パーティー

 

 

昨日は学連OBOG練習会特別編の「学連OBOG忘年パーティー」に参加しました。

 

学生競技ダンス連盟。通称、学連。社交ダンスを競技として行う競技ダンス。それを行う大学の団体が学連です。私は東京理科大学で学生競技ダンスの世界と出会い、学連所属の選手となりました。それがその後の人生に大いに影響し現在に至ります。大学生活の大部分を学連に捧げ、そこでできた人脈は非常に大きいです。大学卒業後に一度一般企業に就職するも脱サラをして今の仕事に移ったのは学連選手をサポートしたいという気持ちから。自身が一流選手ではなかったのでプロ選手になる、プレイヤーになることは諦めました。一方、大学3年生の時に入学した当時の1年生を面倒みていくと、どんどんと上達していきます。その姿に感動しつつ、自身が選手として花咲かなくても後輩がそれをしてくれるという想いが芽生え、以降後輩を育てることに尽力しました。そして会社員時代に職場のストレスから免疫力が落ちたのかワクチン接種済なのに麻疹に罹り、9日間の入院生活を経験することになるのです。人生で初めての、そして現時点で最後の入院生活において、健康でなければ何もできないと痛感します。24歳で点滴に繋がれて一日中寝ていることになるとは。また途中ショック症状で失神して危険な状態に陥ったのです。会社を辞めて、ストレスを取り除こうと決意。ただ会社を辞めた後はどうするのか。病室で考えたのがダンサーのサポートをする仕事。有り余る時間の中で考えをまとめ決意をします。退院後、行く末を考え進路を調べ、24歳の9月末に新卒で就職した会社を辞めたのです。そして10月から今の仕事に繋がる専門学校に入ります。

 

競技ダンスの世界は主にプロとアマチュアの2つのカテゴリーがあります。今はプロとアマチュアの境界が曖昧でプロ部門の競技会に出るのかアマチュア部門に出るのか、くらいの差しかなくなっています。アマチュアの中に学連があるのですが、学連は独立した独特な世界。“学校を背景とする団体競技”、“現役中心主義”といった独自のルールがあり、学連に所属している大学生しか競技会にも活動することもできませんし、競技会の運営一切を学連現役生が行います。学連の競技会に部外者が出場することはできません。そして学連に入るには学連に登録している大学に入らないといけません。そして学連特有のルールが多数あります。

 

学連を経た学連OBOGが参加する練習会が3年前から発足します。講師を担当するのが本池淳先生(武蔵野美術大学OB)と金光進陪先生(東京外国語大学OB)。本池淳先生は学連では1学年上、金光進陪先生は3学年下と学連現役当時が被る近い世代です。プロ選手として活躍し、現役を引退して自身のダンススタジオを運営されております。毎月交代で学連OBOG練習会を開いています。先月は本池先生で今月は金光先生の担当。先月はダンスタイム形式の練習会、今月は完全なダンスパーティーでした。

 

今年最後の学連OBOG練習会を「学連OBOG忘年パーティー」として特別開催でした。ケータリングを用意してくださり、飲食ありのパーティー形式。普段の練習会には参加されない方も参加しました。来年年男となる私はイベントで学連の先輩がいるという状況がかなり稀になってきました。みんな後輩ばかり。ところがこのイベントでは先輩が多数います。私が学連を卒業したのが1999年12月。四半世紀も前。その時代のことが分かる、リアルタイムで経験している先輩が会場にいるということがもう貴重です。今回初対面で昔話ができる人がいました。

そして良かったので後輩の教え子にあったこと。私がプレイヤー(競技選手)を諦めてサポーター(ケアする側)に進むことを決意させた後輩が三森秀明。学連卒業後にプロ選手に転向し、現在はダンス教師として指導しています。ダンス部入部当初は最底辺にいた三森が夏に毎日練習して同期達をごぼう抜きにしていき、4年生でチャンピオンになっていく姿はマンガのようでした。そして全日本学生競技ダンス選手権大会選抜戦(夏全)モダン総合2位、全日本学生競技ダンス選手権大会(冬全)クイックステップ2位と2つの全日本準優勝を果たします。最も熾烈な種目総合戦の夏全で(スタンダード部門の)2位は50年以上ある東京理科大学ダンス部の歴史でも歴代最高位です。20年以上破られていない記録。そして数多くの学連選手を教えて、教え子が夏全、冬全それぞれに優勝する選手を育ててきました。私自身が競技選手として夢見たことを三森が体現していったように感じています。その三森に習って、その動画がSNSで見かける人がいました。直接面識はないのですが、踊っている相手はよく知っている三森なので注目していました。その方に会場で初めてお会いしました。時間の積み重ねを感じます。

 

この学連OBOG忘年パーティーは一人一人スピーチで自己紹介をする場が設けられました。出身大学を聞くと関西からも参加していますし、今はもう学連に所属していない大学もありました。知らない学連の歴史がありました。ちょうど12月8日に冬全があり今年の4年生が引退しました。そして今日は週末に競技会を控えている学連の1年生が来院しました。現在進行形で現役選手と携わりつつ、過去とも接点がある。繋がっている気がします。学連生活が大きな財産になっていることを感じたイベントでした。

 

甲野 功

 

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