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昨年大晦日。NHK紅白歌合戦が放送されました。毎年ネガティブなネットニュースが事前に流れている気がします。目玉がないと。蓋を開けてみるとB’zのサプライズ生演奏をはじめとした大きな注目がされました。今はテレビ視聴しなくてもタブレットやスマートフォンでの配信でも観ることができ、今回の紅白歌合戦は短期間で相当な配信視聴数を叩き出しているそうです。なんだかんだで大きな話題になっています。
私は毎年紅白歌合戦を観ているのですが、今回特に注目したのがTHE ALFEE(以下、アルフィーと表記)の出場すること。実はこれまで最も多くのCDを買ったアーティストはアルフィーなのです。一般的には知る人ぞ知るという認知度だと思います。老若男女問わず誰でも知っているようなアーティストではないでしょう。そのアルフィーが41年ぶり2度目の出場を果たし、なかなかのインパクトを残しました。ネット記事の一つにこのようなものがありました。
【紅白】THE ALFEE 桜井の超高音にネット震撼「今何歳なの?」「69歳の声量じゃねぇよ」
[ 2024年12月31日 23:03 ]
私はずっと前から知っていたのであまり驚きはありませんでしたが、ほとんど知らない人々には衝撃だったようです。
アルフィーは昨年結成50周年。紅白歌合戦でも司会の50歳の有吉弘行さんが子どもの頃から見てきたというから年季が違います。今年年男で47歳の私が、小学生の時に知りました。姉が好きだったのでCDが自宅にありました。CDが出始めの頃で昭和の末期。このとき聞いた声が良いなと思いそれ以降買うようになりました。ジャケットにメンバーの写真が入っていなかったのでどのような風貌で何人いるのかもよく知らず。当時はインターネットなど無い時代です。そしてアルフィー自体がメリーアンでヒットを出したのはこの時よりも前の1983年。知ったときにはテレビ番組で観ることはありません。当時はランキング全盛でしたからヒットチャートに乗らないと歌番組に登場しないわけです。CDのアルバムを聞いているとボーカルの声が3パターン。一番好きだったのは高見沢俊彦氏の高音でした。それ以外にも桜井賢氏、坂崎幸之助氏もメインボードを努めます。今でもそうですが全員歌うグループは珍しいでしょう。ゴスペラーズのような合唱系は別として。演奏もするロックバンドで。そのため曲によっては高見沢俊彦の声じゃないから残念だなと感じることもありました。
また曲の幅広いというかジャンルが多いいというか。小中学生であまり音楽の知識もないながら、ヘヴィメタル、ロック、ポップ、歌謡曲、フォークと色々な種類を歌っていました。後に知りますが演歌やコミックソングも歌っていたとか。売れないので何でも試したといいます。また高見沢俊彦氏はバリバリのロックが好きで桜井賢氏と坂崎幸之助氏はフォークソング派だそう。音楽性が違うのです。そのため曲やボーカルによって別グループにも聴こえます。よく音楽性の違いを理由に解散するバンドがありますが、そもそも音楽性が異なるメンバーで組んでいるアルフィーはそれを理由に解散することがないそうです。もっというと結成から一度も解散、休止をしないまま活動を続けている非常に稀有な存在だそう。昭和から活動する多くのバンド、グループはどこかで解散あるいは活動休止をします。再結成、ソロ転向などしますが、アルフィーはずっと活動しています。調べると初期は4名だったらしいのですが、ほぼ3名のメンバーで活動をしてきました。半世紀をほぼ変わらずそして継続して活動してきました。その結果が41年ぶりの紅白歌合戦出場という快挙になります。
メンバー3名が同学年のアルフィー。もう69歳、70歳、70歳です。この年齢で数十年前とさほどビジュアルが変わっていないことが脅威です。髪があります。高見沢俊彦氏は未だにロン毛で染めています。人によってはかなり老け込んでしまうアーティストがいる中で。メイクをしているとはいえ恐ろしいほどのアンチエイジング。紅白歌合戦全体を通して集合すると真ん中、司会の後ろに立つことが多くてとても目立っていました。おそらく大多数の視聴者はあまり馴染みのない3人組に驚いたと思います。
そして本番の歌唱。アルフィーが世間的に知られている曲は「メリーアン」と「星空のディスタンス」の2曲になるでしょう。出場決定の報を聞いたときに歌うのはメリーアンだと私は予想していました。星空のディスタンスの方でした。なお星空のディスタンスが発表されたのは1984年だそうでもう40年以上前。当然小学生当時の私も聞いていました。その当時と歌声が変わっていないというのも脅威です。桜井氏の声量が69歳とは思えないという声がネットに溢れました。そしてリーダー高見沢氏の派手なギター。変形エレキギターを使用することはファンの間では常識ですが初見の視聴者だとごつい装飾だと思ったことでしょう。紅白歌合戦で使用したギターは特に派手というものでもありません。過去にももっと奇抜なものもありました。坂崎氏はフォーク魂を残していて同じく紅白歌合戦で歌唱した南こうせつ氏に近いものがありました。
その並びも面白いです。3名がフロントに並んでいます。それぞれベースギター、アコースティックギター、エレキギターを演奏しながら。メインボーカルは桜井氏ですが他二人もコーラスに入ります。コーラスでも相当な声量と音域があることが分かります。バックコーラスが必要ない。高見沢氏も坂崎氏も一人で十分できるボーカリストでもあるのです。最初に好きなったのは高見沢俊彦氏の声でした。
過去には三億円事件をパロディーにした歌を発表しようとしたところ、直前に発売中止になったという経緯があります。本当に多様な音楽をするのでジャンルがよく分からず、肩書が“人気トリオ”になっていたこともあるそう。ずいぶん前に買ったCDアルバムはクラシックとの融合でした。クラシックの名曲と自身の曲を組み合わせたアレンジ。このCDをきっかけにクラシック曲を知ったという経緯があります。個人的にはフォークソングも好きで学生闘争を歌った曲があるのですが、それが気にいっています。実は歌っている本人たちは近い世代であることに驚きます。バラードやラブソングも素晴らしいものが多数あります。
とにかく奥が深すぎるアルフィー。古希を迎えて一般知名度が跳ね上がることを期待しています。
甲野 功
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