開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~飯田橋でお灸の会~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 飯田橋でお灸の会
飯田橋でお灸の会

 

 

週末の日曜日に再び飯田橋の大平海先生の「飯田橋はりきゅう院ほんわか」に鍼灸師が集まりました。

昨年私が艾(もぐさ)を捻る灸法を練習していることをしった大平海先生が別の技術があるというようにお声掛けしてもらいました。去年の私のテーマが「灸術を高める」。ずっと苦手意識のあった直接灸の技術を高めようと心に秘めていました。大平海先生が見せた技術は初めてみるもの。鍼灸マッサージ教員養成科を卒業した私も知らない。これは画期的だと非常に驚きました。そのことを発信するとお灸に並々ならぬ情熱を燃やす有山優子先生と勝元宏亮先生が即座に興味を示しました。きっとこのお二人はそうだろうと確信がありました。そこで昨年12月に有山優子先生と私は飯田橋に集まり大平海先生のお灸を体験、見学をすることになりました

 

そして今回。勝元宏亮先生が大阪から東京に来ているタイミングで大平海先生がお灸勉強会をしようと計画を立てます。勝元先生と大平先生が会うというのはきっとあのお灸を見せるために違いないと察しました。そして誰か一緒にお灸をしませんかという大平先生の発信に、誰か一人受け手がいないと勝元先生に見てもらえないからだろうなと予想し、私は参加を表明しました。急な話でしたが飯田橋は何よりすぐ近く。母校の東京理科大学もあり庭のようなものです。そこに有山優子先生もやってくることになり、更にこの春鍼灸マッサージ専門学校に進学するプレ学生さんも来ることになりました。あっという間に人が集まり、更に参加したいという方もいましたが締め切るという状態でした。鍼ではなくお灸の会をしようとなり、すぐに人が集まるとは。私はまだまだ灸の技術も知識も乏しいので大阪の勝元先生、紫雲膏灸をする有山先生、そして独特な灸法をする大平先生の3名が一堂に会する場にいたいと思いました。どのような会話をするのだろうかとわくわくしました。

私がまずお灸を体験します。腹部のお灸。専門的な話をするとお腹の直接灸(艾を皮膚の上に置いて線香で火をつけるやり方)はかなり難しいのです。柔らかいので艾を乗せにくい。それを行う。私は何度か受けているのですが、勝元先生やプレ学生さんも体験します。特に興味があった勝元先生の感想は「このようなやり方は知らなかった」ということでした。お灸マニアで海外のものを含めて多種多様な灸に精通する勝元先生でも知らなかったとは。有山先生もそうですが灸に力を入れている先生の意見は貴重です。

 

大平先生の技術を見学・体験した後は質疑応答、情報交換となりました。有山先生と大平先生に加えて更に今回は勝元先生がいます。艾マニアとも言える先生方の会話が凄かったです。艾は蓬(よもぎ)の葉を乾燥させて精製して作ります。当たり前のように勝元先生と有山先生は艾を作る工場見学に出向いています。全国の艾メーカーを知っていますしどの商品も頭に入っています。正直、私はあまり違いが分からない手触りや熱の伝わり方までこだわりがあり、製品や品質について話が弾んでいます。作成工程のことや土壌のこと、メーカー同士の関係性まで知っています。私は艾の知識がないのでただただ、へ~と聞いているだけでした。

 

更に今回は艾の生産がピンチだという話題になりました。艾を捻るお灸はもう日本くらいしかやっていないといいます。中国、韓国は棒灸や灸頭鍼という成形された灸を使用することが主流に。その場合、手の込んだきめ細かい高品質な艾を必要としません。高品質な艾を作るのは日本くらいで、その日本でも使われていなくなっているので艾メーカーが減っているのだと。この話はコロナ前にモクサアフリカジャパンのセミナーで山川義人先生から聞いていました。今はそのときよりも更に深刻な状況になっているのだとか。良質な蓬は新潟で取れるのですが、どこでもいいわけでなく、土壌が影響します。様々な理由がありますが蓬自体が取れなくなってきている。更に職人も減ってきている。自らの足で情報を得ている先生方の話に耳を傾けました。この先死活問題になり得ると。

 

お灸以外にも腹証の見方、漢方の考え方など派生した話題にもなりました。しかし根底にあるのは灸。鍼灸師とよく言いますが、国家資格は「はり師」と「きゅう師」で分かれています。今回は「きゅう師」の集まりでした。私はまだまだ「きゅう師」としては大したことがないので昨年から引き続いて灸術を学び、練習しないといけないと思います。素晴らしい「きゅう師」と交流を持つことで術者の気持ちやこだわりが刺激されます。最近来院している患者さんにとても有効だと考え、直接灸を行う機会がありました。フットワーク軽く交流して勉強する場があることを幸せに感じます。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

業界状況について書いたブログはこち→詳しくはこちらへ