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~令和6年度末の学生ペア割~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 学生ペア割のお知らせ
学生ぺ割の概要

 

 

昨日は令和6年度(2024年度)の年度末。3月31日。3月末の、年度最後の患者さんが学生ペア割でした。学生ペア割とは鍼灸マッサージ養成校の学生あるいは進学を考えているプレ学生さんを対象とした当院のサービスコースです。体験と見学を同時にできるように2名ペアで来院してもらい、一人が施術を受けてもう一方が見学をする。その逆を行う。一応各45分で一人3000円で受け付けています。5年前から実施していてこれまでに多くの鍼灸マッサージ学生さんが利用しています。3月も別の鍼灸学生さんペアが利用しています。

 

今回の参加者は鍼灸専門学校の鍼灸科2年生のお二人。翌日には3年生になるので実質3年生です。一人はこれまでに何度か勉強や相談に来ていて面識がある方。その方がクラスメイトを誘っての来院でした。

2025年の3月。この月はとても業界関係のイベントや交流が盛んでした。この春進学するプレ学生さんや鍼灸マッサージ教員養成科の学生さん。現役に鍼灸マッサージ学生さんや国家試験を終えて卒業した学生さんも。更には学生時代に当院に勉強に来ていた現鍼灸マッサージ師年内の開業を目指す元学生さんも来院しました。ひと月でここまで多様な学生さん(元を含めて)が来たことは記憶になく、重なるものだと感じました。そんな3月の最後は鍼灸学生で終わることに。夕方来院した学生さん達と結局夜の9時過ぎまで過ごしました。

 

開業している鍼灸師の臨床を見てみたいという当時のある学生さんの要望から始まったこのコース。授業やセミナーではなく実践に即した技術を知りたい。根本にあるのは学習です。私も学生支援と割り切っているので安価な料金でしています。正直、割が合わない。しかし専門学校教員免許を取り、母校の元校長からは「本校(教員養成科)を卒業して教員免許を持った者は学校に勤務しているかどうかを問わず、教師であり後進の育成に励むできである」という趣旨の言葉をもらっています。使命感を持って行っています。事前に質問したこと、受けたい(見学したい)技術は何か、を質問していました。そうするとかなり具体的に複数の質問事項が届き、かなり詳しく文面で回答しておきました。ただ何となく予約して来るよりも私には好感が持てます。なるべく学ぼうという気持ちが感じられるからです。技術は専門学校できちんと学べばいいと思います。私も教員免許を持っているので専門学校教員の気持ちや立場は分かります。よく学校の先生は役に立つ技術を教えてくれないと愚痴をこぼす学生の声を耳にします。更には教員は臨床能力が低いから現場で通用する技術など持ち合わせていないといった批判を臨床鍼灸師から出ることもあります。どちらの立場も知る身としては学校には学校の役割があり教育があります。学校教育は何より基本と安全に行うことが大前提。上手い下手という以前のこと。臨床に出ている術者は実践的なことをしているわけで、学校の授業で習ったことがそのまま通用するとはほとんど思っていません。しかし学校で習得する基礎無しには何もできません。そして患者さんにやってはいけません。役割が違うと私は考えます。学校の授業ではできないこと、やる暇がないことを私がやる。そのように考えています。質問された内容はかなり具体的だったので、忖度なしで業界の状況を踏まえて回答しました。

 

当日を迎えて。学生ペア割に来る学生さんは要望が色々あります。知りたい技術を見学したい人。知りたい技術を体験したい人。特定の症例に対する施術方法を見学した人、あるいは体験したい人。純粋に自分の持っている症状を緩和してもらいたい人。中には見学だけでいいので時間一杯見せてくださいという人もいました。今回の学生さんは個々に症状を持っていて、純粋に施術をしてほしいというものでした。それはそれで結構悩むものです。私の場合、鍼灸師であると同時にあん摩マッサージ指圧師であり柔道整復師でもあります。普段行っているあん摩マッサージ指圧師の徒手療法と柔道整復師の知識を加味したやり方を鍼灸科の学生(つまり徒手療法を習っていないし柔道整復師ほど筋骨格の知識を習っていない)に見せるのはいかがなものかという葛藤。一方、実際の臨床を見たい体験したいわけですから出し惜しみするのもまた違う気がします。何より不調がある人を前に全力を尽くさないということはいち術者としていかがなものかという気持ち。結論として、なるべく鍼灸を中心に普段通りのやり方をみせるということに決めました。また症状も簡単なものではなく、なかなか手ごわいと感じたものでした。説明、解説を入れながら質疑応答もしつつ施術を進めるのでやはり時間がかかってしまいます。結局一人1時間を超えてしまいます。鍼灸は特に流派、技術、考え方が多様なので私自身がどのような考えでどのような技術を採用しているかを説明していく必要があります。そうすると時間がかかります。

 

施術が終了したあとは卒業後の進路について相談に乗りました。もう3年生で1年後には国家試験受験です。その後の進路も考える時期。夏を過ぎれば国家試験対策や卒業認定試験などで先のことを考える余裕がなくなっていくことでしょう。技術とは別に、シビアな面があります。開業のことも含めてできる限りのアドバイスをしました。

 

今回感じたことは話す内容が高度だということ。経穴、経絡、病態把握、解剖学知識とかなり話がスムーズで注釈をする必要がほとんどありませんでした。3年生直前とはいえ国家試験合格者とあまり差がなく、とても優秀でよく勉強していると思いました。勉強熱心だから当院に来るわけで、他にも勉強会や施術体験に参加しているとのことでした。将来を期待してしまいます。

 

開業して良かったことの一つに自分の裁量でこのような場を設けられることです。将来に期待して採算度外視で時間を作る。才能に出会うチャンスを作れる。今回も素晴らしい出会いがありました。

 

甲野 功

 

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